芸人の賞レースはテレビでよく見ますよね。
キングオブコント・М-1など分かれているけど、その違いが分かりづらいことも…。
コントと漫才の違いも何となくは判るけど、説明できない!
こんにちは、こーへいです。
突然ですが、漫才とコントの違いってわかりますか?
漫才は2人でマイクの前で話すので、
コントは寸劇みたいなお笑い?
コントと漫才が何となく違うなっていうのはわかるけど、
どこがどう違うのかはっきりと説明できるという人は多くないでしょう。
どちらもお笑いで芸人がやっている芸ではありますが、そこには確かに違いがあります。
では、コントと漫才の違いはどこにあるのか。
それは、ずばり『お笑いの形式』にあります。
具体的にはどんなことなの?
この記事では、そんなコントと漫才の違いについて、解説していきます、
最後まで読めば、漫才とコントの魅力もわかって、今よりもっと楽しめるようになりますよ。
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コントと漫才はこんなに違う
コントと漫才の違いは、何となく分かるけど説明するのは難しいですよね。
この章では、こんとと漫才をいろいろな角度から、比較して、漫才とコントの違いを
解説していきます。
コントと漫才の違い
最初にも書きましたが、コントと漫才の違いは『お笑いの形式』です。
『形式』てどういうこと?
ざっくりいうと
漫才は『会話』形式・コントは『お芝居』形式
ということです。
主に二人組で会話形式でボケとツッコミを進めていくのが『漫才』。
お芝居や寸劇の形式で、笑いを取るのが『コント』です。
確かに、コントはお芝居をしているイメージだし、
漫才は、二人の掛け合いがメインっていうイメージですね。
コントと漫才で違うところの比較
では、どれほどの差があるのか、わかりやすく比較しましょう。
漫才の要素
服装 :自由
人数 :2人以上
道具 :スタンドマイク
始め方 :自己紹介や挨拶
終わり方:決め台詞
時間 :比較的短い
コントの要素
服装:設定に合わせた服装
人数:1人以上
道具:設定に必要な小道具
始め方:セリフや解説
終わり方:暗転など
時間:比較的長い
このように比較してみると、割としっかりした違いが判りますね。
確かに漫才は、『はいどーも』とか『もうええわ』
などの決まり文句がありますよね。
漫才の時間は、3~5分のものが多いです。
コントはだいたい10分くらいのものが主流です。
ただし、テレビの賞レースでは、
コントも5分と区切られてることもあるし、
漫才も単独ライブなどでは長くやるコンビもいます。
漫才のほうが持ち時間が短いのは、『テンポ』の違いにもあるでしょう。
コントより、漫才のほうがリズムよくテンポも速いのも特徴の一つです。
漫才で大切なのは会話のテンポなわけですが、日常でも会話のテンポって大事ですよね。
漫才でも学べるであろう会話術を、日常でも生かせたらいいですよね?
そんな会話について解説した記事があるのでご紹介します。
様々な場面で会話べたと思われないためにも漫才だけでなくこの記事もチェックしてください。
会話上手になる方法 すぐできる練習法と会話のコツ・テクニックを解説
ボケから見たコントと漫才
漫才もコントもお笑いなので、『ボケ』が面白さのポイントの一つです。
しかし、漫才とコントは『ボケ』方も違っています。
コントのボケ
コントでは、設定ありきの『ボケ』ということになります。
コントのテーマをもとに『面白いシュチュエーションを考える』ということです。
ネタを演じてる一人一人が、ボケの要素なんだね。
漫才のボケ
漫才は、明確に『ボケ』と『ツッコミ』があるように見えますよね。
その通りで、コンビの中で役割が決まっていて、ボケにツッコむことで、笑いが成立します。
漫才のボケは、唐突なボケが繰り出されます。
つまり、脈略のないボケで笑いを取ることができます。
一つ一つのボケに大喜利的な要素がある
ということです。
会話の中に様々な『ボケ』を詰め込めるという面白さがあります。
両者のボケを例えるなら—
テーマ『コンビニ』
コントのボケ
・店員が私服でわかりずらい
・真夏に肉まんとおでんが売り出し
このように、設定の中にボケがある。
漫才のボケ
『アイス温めますか?』
『おでんは『ポイ』でとるのが常識ですよね?』
など、事柄にボケてツッコンでもらう。
ちょっと難しいですが
ということです。
コントでは設定の中に大喜利を取り入れることが多いので、
大喜利力も大切です。
『こんな○○はいやだ』という大喜利の基本が活かされています。
大喜利の基本がわかる記事があるのでぜひよんでみてください。
大喜利を知ることでコントの楽しみ方も広がります。
簡単な大喜利のお題の作り方 面白いお題で大喜利を盛り上げよう
芸人にみるコントと漫才
芸人さんはどんな場面でも笑いを作り出すのにたけた人が多いですよね。
しかし、得意分野はあります。
この章では、『コントと言えば』、『漫才といえば』、の芸人さんをご紹介します。
コントと、漫才の違いの参考になります。
コントの面白い芸人さん
コントの面白い芸人さんは、
ちょっと大げさなくらいなところが、面白い人が多いんです。
例えば、ジャングルポケットの斉藤さんとか、ロバートの秋山さんです。
こんな人絶対いないし、実際にいたらうざい
そうなんです。彼らが演じるコントのキャラは、実際にいたらかなりの曲者。
でも、それこそがコントの『ボケ』
なのです。
コントは癖のある設定の方が、笑いを産み出します。
こちらはロバートのネタ動画ですが、それぞれが自分ではなく『キャラ』を演じていて、
その設定の中でのキャラのありえない行動をとることで『ボケ』を作っています。
ちなみに2022年に入って、コントがおもしろいといわれている芸人さんは—
◎東京03
◎ロバート
◎ジャルジャル
漫才の面白い芸人さん
一方漫才が面白いと言えば、ナイツやフットボールアワー、サンドイッチマンといったコンビがあげられます。
ナイツの持ち味は、やはり塙さんの『ボケたおし』ですよね。
『言い間違い』として、いくつもボケて行きます。
フットボールアワーやサンドイッチマンのボケも面白いですが、後藤さんのたとえツッコミや伊達さんの厳しいツッコミあっての面白さもあります。
ボケとツッコミで面白くなるのは、
会話形式の漫才ならではの魅力ですね
このフットボールアワーの漫才は、ネタが『今ここでおこっていること』なので、
漫才の特徴をしっかりわかりやすい形式です。
ちなみに2022に入って、漫才が面白いと人気のある芸人さんは—
◎サンドイッチマン
◎千鳥
◎NON STYLE
ご紹介したような芸人が、どんな風にネタを書いているのか気になりませんか?
漫才のネタの作り方を解説した記事があるのでご紹介します。
この記事を読めば、漫才の作り方がわかるだけではなく、
漫才の面白さがわかって、より楽しめるようになります。
ぜひご一読を!
漫才のネタの作り方とは?ネタ出しや台本の書き方、面白い漫才の作り方を解説!
漫才とコントのルーツ
コントと漫才には、それぞれの違いがあって、それぞれに違った魅力があります。
では、それぞれのルーツは何なのか?
この章では、コントと漫才のるーつ
コントのルーツ
『コント』は寸劇みたいなものと言いましたが、これは英語ではありません。
『コント』はフランス語で『conte』と表記し、
短い物語、童話、寸劇
といった意味です。
フランスやイギリスでは、社会的風刺も織り交ぜたシリアスなものもあったので、
日本では根付きにくかったようです。
しかし、キャバレーやストリップ劇場で、幕間にあった寸劇が『コント』として定着しました。
きれいなお姉さんたちを見に来てるのに、
幕間で出てくる芸人にお客がヤジを飛ばす。
そのやり取りも含めてコントの形が出来上がっていったのです。
のちに、軽劇場で芸人が見せる寸劇が『コント』として日本で定着していきます。
『コント』は寸劇であればよいので、陣内智則さんのような一人でも演じられますし、
ドリフターズのように大人数でも成り立ちます。
漫才のルーツ
『漫才』のルーツは日本にあります。
『寄席演芸』の一つとして関西方面(上方)で進化したお笑いの形です。
昔は『万歳』として、新年にめでたい歌や掛け合いなどを披露する芸でした。
鼓などに合わせて、滑稽な相槌を入れるなどして、笑いあうようなことが漫才の起源です。
正月の笑い始めのようなもで、
『笑う門には福来る』という言葉もこれから生まれました。
コントと漫才の微妙なライン
ここまで、コントと漫才の違いを見てきましたが、最近は微妙なジャンルの形式も出てきました。
この章では、どこまでがコントでどこからが漫才なのかを解説していきます。
『これって漫才なの?』という疑問にも答えていきます。
コントと漫才の違いをわからなくさせるコント漫才
お笑い好きの方には記憶に残るのは、『マヂカルラブリー』の漫才問題ですよね。
漫才の頂上決戦M-1で優勝した時のネタが、果たして漫才なのか?
と物議をかもしたことがありました。
参考までに、こちらがマヂカルラブリーのネタです。
実はこれ、よく見る漫才のタイプなんです。
ただ、野田クリスタルさんが、あまりにも『コント寄り』の演技を見せてしまっているし、
ネタの大部分が、野田さんの演技となってしまったいるので、物議をかもしたのです。
しかも野田さんのあいさつは、漫才では基本である
自己紹介も微妙ですよね。
しかし、マヂカルラブリーは、あくまでも『本人として』会話形式でネタを進めているので、
このネタは、『漫才』で間違いありません。
ではこの紛らわしい、コント漫才の形式について解説しましょう。
コント漫才とは?
この『コント漫才』が、コントと漫才の境界線をむずかしくしている要因の一つです。
しかし、現在は多くの漫才師がこの『コント漫才』の形をとっています。
昔から漫才師が多くやっているのは、スタンドマイクの前で会話方式でしゃべくる、
いわゆる『たち漫才』です。
オール阪神巨人とかダウンタウンなんかも、
この形の漫才を多く披露しています。
『コント漫才』というのは、会話方式でネタを進めていくだけでなく、
『漫才の中に寸劇を入れる』という形式です。
わかりづらいかもしれませんが、要するにこういうことです。
ドラマとかで言えば、回想シーンなどに近い表現方法です。
これを用いることが、コント漫才です。
例えば—
ペコパのネタ
シュウペイ:突然だけど来たる高齢化に備えて、お年寄りに親切にしたいんだ
松陰寺:素晴らしい心がけだ
シュウペイ:じゃあさ、電車で席譲りたいから、お年寄りやって
松陰寺:お年寄りだな、悪くないだろう
ココから
年寄りの真似をした松陰寺が電車に乗ってくる演技
同じく年寄りの真似をしたシュウペイ
お互いを認識
シュウペイ:よろしかったらお席どうぞ
松陰寺:いや、お年寄りがお年寄りに席を譲る時代がもうそこまで来ている
このようにボケの部分を演技で表すのが、コント漫才です。
演技として見せることで情景がわかりやすく、ボケがより面白くなるのです。
このコント漫才を活用している芸人さんは多く、
- NONSTYLE
- サンドイッチマン
- 博多華丸・大吉
- トータルテンボス
を中心に、たくさんの芸人がこの手法を使っています。
漫才の途中で、『○○やってみたいからお前▽▽やって』
という形で寸劇に入ることが多いです。
寸劇のコントのようですが、基本は本人同士の設定なので、漫才として成立します。
コント漫才は、コントも漫才も詰め込まれている感覚で、
見るほうは2度おいしいといいますか、ボケがわかりやすいし面白さも増される気がしますよね。
コントと漫才の違いとは何か?芸人のネタから違いを解説 まとめ
今回の記事では様々な角度から、『コントと漫才の違い』について解説してきました。
芸人さんによって、コントでも漫才でも表現の仕方や切り口は違いますが、
どのジャンルでも、面白さを追求した結果をネタとして見せてくれていますよね。
この記事のまとめ
1.漫才は会話形式コントは寸劇という違いがあります。
2.コントと漫才の違いは、ボケの設定にもあります。
3.コントと漫才はルーツも違います。
4.コント漫才など芸人によって漫才のスタイルは様々です。
この記事を読んだ後で行動できること
1.コントと漫才の違いを比べて、その違いを楽しもう。
2.芸人によってコントと漫才の得意分野があることを知ろう。
3.同じ芸人でも漫才とコント両方をやっている人もいるので、見比べてみよう。
4.こーへいのメールマガジンを登録し、会話術について学ぼう。
コントも漫才も違いはあれど、どちらもお笑いのジャンルとして楽しむのが一番です。
ただ、この記事で違いが分かったあなたは、これまでよりも確実に、
お笑いを楽しめる人になっていますよ。
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